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(プロ野球を「研究する」編No.3)セイバーメトリクス入門③~OPSの有用性の検証・補足~

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 こんにちは!! と申します。当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。

 今回は、

プロ野球を『研究する』編」

の第3弾として、

セイバーメトリクス入門③~OPSの有用性の検証・補足~」

をお送り致します!!

 

 前回は、打者評価において重要なセイバーメトリクス系の指標OPSの有用性を、実際のデータを用いて検証しました。

 今回は、OPSの有用性の検証の補足としまして、OPSの有用性をより統計学的に「数字」で見ていきます。

 

 

<”奇跡の野球の分析手法”「セイバーメトリクス」とは!?>

 

 セイバーメトリクスとは、野球の戦略・戦術や競技者(選手)を、統計学すなわち「科学」を用いて分析・評価するという、今までにない斬新な手法の事です。野球の本場・アメリカMLBでは、この手法を導入したオークランド・アスレチックスが、資金難による低迷から脱して常勝球団になった事等もあって、セイバーメトリクスの有用性が認められており、この手法を用いた球団運営が主流となっています。

  野球の常識を覆し、弱小球団を常勝球団に変貌させる等の数々の奇跡を起こした、いわば”奇跡の野球の分析手法”であり、これを知れば、あなたも「超」野球通です!!

 

 

<はじめに> 

 

 前回は、散布図というグラフを用いて、出塁率長打率を足し合わせたセイバーメトリクス系の指標「OPS」の有用性を、視覚的に見ていきました。

 すると、セイバーメトリクスにおいて重視され、OPSを構成する指標となっている出塁率長打率の散布図は、打率の散布図より直線的で、OPSの散布図はさらに直線的だという事が分かりました。

 「グラフが直線的」という事は、2つのデータの関係性が強く、「一方のデータの値が大きくなると、もう一方のデータの値も大きくなる」という傾向が強い事を示すので、OPSの高低得点の多寡密接に結び付いており、「OPSが高いチーム程、チームの得点数が多い」という傾向が強い事がはっきりし、OPSの有用性が証明されました。

 今回は、OPSの有用性の検証の補足としまして、OPSの有用性をより統計学的に「数字」で見ていきたいと思います!!

 

 

<それぞれの指標と得点の関係性を「数字」で見る①~相関係数とは!?~>

 

 「相関係数」という統計学の指標をご存知でしょうか。相関係数とは、前回登場した散布図を指標化したもので、「チーム打率」「チーム得点」等の2つのデータの関係性の強弱を、数字で示します

 

 相関係数の値は、必ず「1」から「ー1」の間に収まり、2つのデータの関係性が強い程(散布図が直線状にまとまっている程)、絶対値が大きくなります(「0」から離れ、「1」か「ー1」に近付く)。

 逆に、2つのデータの関係性が弱い程(散布図がバラバラである程)、0に近付きます

 

 そして、2つのデータの関係性が強く、「一方のデータの値が大きくなると、もう一方のデータの値も大きくなる」傾向が強い(散布図は右肩上がりの直線)場合は、「1」に近い値が算出されます※。

 

※因みに、2つのデータの関係性は強いが、「一方のデータの値が大きくなると、もう一方のデータの値は小さくなる」傾向が強い(散布図は右肩下がりの直線状)場合は、「ー1」に近い値が算出されます。

 

 例えば、前回紹介した、2017年のプロ野球の「チームの得失点差(得点ー失点)」と「チームの勝率」(以下に散布図を掲載)相関係数は、0.966497524という、極めて「1」に近い値となっています。

 この様に、2つのデータの関係性が強く、「一方のデータの値が大きくなると、もう一方のデータの値も大きくなる」傾向が強いと、「1」に近い値が算出されます。

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 次に、同じく前回紹介した、2017年のプロ野球の「監督の身長」と「チームの得失点差」(以下に散布図を掲載)の相関係数は、0.356956597という、先程よりも「0」に近い値が出ました。

 この様に、2つのデータの関係性が弱いと、「0」に近い値が算出されます。

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<それぞれの指標と得点の関係性を「数字」で見る②~各指標と得点の相関係数を見る!!~>

 

 では、プロ野球の過去10年間(2008~2017年)のチームの各打撃指標と、チーム得点(1試合あたり)の相関係数を見てみましょう。

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 ご覧の通り、OPSを構成する出塁率長打率は、打率よりも1に近い値を示しており、OPS極めて1に近い値を示しています!!(参考:散布図が載っている前回の記事)

 つまり、数字で見ても、「OPSが高いチーム程、チームの得点数が多い」という傾向が強い事が言えるのです!!

 これで、「視覚的」にもOPSの有用性が証明され、「数字」の面でもOPSの有用性が証明されました!!

 

 次回は、実際にOPSを用いて選手を評価するとなると、どれ位の値が好ましいのか・好ましくないのかを知る必要がありますので、出塁率長打率OPSのおおまかな基準値を紹介したいと思います。 

(プロ野球を「研究する」編No.4)セイバーメトリクス入門④~出塁率・長打率・OPSの基準値~ - プロ野球FUN(次回の記事です。) 

 

 

 

当ブログの記事を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!!