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(プロ野球を「研究する」編No.7)有名選手の「真の価値」をセイバーメトリクスで暴く!! ②

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 こんにちは!! と申します。当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。

 今回は、

プロ野球を『研究する』編」

の第7弾として、

「有名選手の『真の価値』をセイバーメトリクスで暴く!! ②

をお送り致します!!

 

 以前の記事で、打者評価において重要な指標である「出塁率」「長打率」「OPS」の3指標の、2017年のプロ野球における「ベスト5・ワースト5」を発表しました。

 今回も前回に引き続き、このベスト5・ワースト5に登場した選手を細かく分析いたします。 

 

 

<”奇跡の野球の分析手法”「セイバーメトリクス」とは!?>

 

 セイバーメトリクスとは、野球の戦略・戦術や競技者(選手)を、統計学すなわち「科学」を用いて分析・評価するという、今までにない斬新な手法の事です。野球の本場・アメリカMLBでは、この手法を導入したオークランド・アスレチックスが、資金難による低迷から脱して常勝球団になった事等もあって、セイバーメトリクスの有用性が認められており、この手法を用いた球団運営が主流となっています。

  野球の常識を覆し、弱小球団を常勝球団に変貌させる等の数々の奇跡を起こした、いわば”奇跡の野球の分析手法”であり、これを知れば、あなたも「超」野球通です!!

 

 

<はじめに>

 

 以前の記事の記事で、打者評価において重要な指標である「出塁率」「長打率」「OPS」の「基準値」の参考になる様に、2017年のプロ野球の3指標の「ベスト5・ワースト5」を発表しました(以下の画像)。

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 これについて、「あれ!? この選手が何で・・・」といった疑問が生まれたり、新たな発見があったりしたと思います。前回は、3指標でベスト5・ワースト5に入った選手の成績を、細かく分析しましたが、まだまだ納得いかない部分があると思います!!

 そこで、今回も前回の続きとして、ベスト5・ワースト5に入った選手の成績を、細かく分析していきます!!

 

 

 

<高い出塁率を記録しながら、OPSでワースト5入りした中村晃

 

 2位西武と13.5ゲーム差を付け、リーグ優勝を果たしたソフトバンク。リーグ2位となる638得点を奪った打線(1位は西武の690得点)の中軸を担った(主に6番と3番)中村晃外野手は、何とOPSでワースト5入りしています(.705)。OPSパ・リーグ平均は.706(出塁率.319・長打率.387)で、レギュラー野手ながら、平均値も下回っています。

 

 ご存知の方も多いと思いますが、中村選手の武器と言えば、四球の多さと出塁率の高さで、2016年にはリーグ2位となる99四球を選び、リーグ3位となる出塁率.416を記録しています。

 

 2017年も出塁率は.355(パ・リーグ規定打席到達者27人中10位)と、相変わらず健闘していますが、長打率は.350で、パ・リーグ平均(.387)をかなり下回り、リーグワースト2位となっています。

 

 しかし、この点については、「中村は短距離打者だから、タイプ的に長打率が低くなるのは問題ない」「塁に出れてるんだから、チーム貢献度は高いはず」と思う野球好きの方も多いと思います。確かに、出塁率長打率の合計であるOPSは、タイプの違う打者同士を比較できないと指摘する声があります。

 

 しかし!! そんな事はありません!! 以前お話した通り、野球の攻撃において重要な事は、「塁に出る事(出塁率」と「走者を進める事(長打率」の2点です。つまり、短距離打者だろうが中距離打者だろうが長距離打者だろうが、打者の打撃による真の貢献度を測るには、この2点の合計値を見ないといけないのです!!

 

 そして、出塁率長打率の合計がOPSなので、様々なタイプの打者を一緒くたにしてOPSで打撃を評価して構わない訳です!!

 

 また、「OPSが高いチーム程、得点が多い」傾向が強いというお話も以前しましたよね。という事は、やはりOPSが低い選手がいると、当然チームのOPSが下がり、得点も減少するという事です。

 

 もちろん、OPS出塁率長打率の合計ですので、長打率が低くても、出塁率で補う事ができる訳です。「走者を進める事」が苦手なら、その分「塁に出る事」で挽回すれば良いのです。

 

 実際に中村選手は2013年と2016年は、高い出塁率(それぞれ.392と.416)を武器に、8割近いOPSを記録しています(それぞれ.795と.793)。

 

 2017年は、この2年と比較すると、出塁率が.355と低く(それでも優秀ですが)、低い長打率を補いきれなかったという事になります。

 

 普通に考えてみても、長打力の無い打者は、長打力のある打者より、高い打率を残さないと、価値の低い打者になってしまうと考えられますよね(よくある事例ですが、野球評論家の野村克也氏が、ヤクルト監督時代、短距離打者タイプの宮本慎也氏に、「お前はホームランを1本打つくらいなら、ヒットを10本打て!!」と指導していたのが好例です)。

 

 同様に、走者をあまり進められない(長打率が低い)打者は、その分走者を進められる(長打率が高い)打者より、多く塁に出て出塁率を上げないと、攻撃貢献度の低い打者になってしまうという事です。

 

 先述した通り、中村選手の出塁率は、リーグ10位(27人中)と優秀でしたが、中村選手より出塁率の高い9人の選手は、全員長打率が中村選手より上でした。

 

 打撃面で貢献できなかった中村選手ですが、レフトの守備の貢献度は相変わらず高く(UZRというセイバーメトリクス系の守備指標で、2016年同様優秀な数値を叩き出しています)、2018年は、再度攻守両面でチームを牽引していただきたいと思います。

 

 以上2回に渡って、出塁率長打率OPSの3指標で、ベスト5・ワースト5に入った選手の分析をしてまいりました。本塁打が打てても、必ずしも長打率が高くなる訳ではない、四球の多寡で出塁率は大きく変わる等といった事を覚えていただくと、さらに野球の見方が変わってくるはずです‼ いかがだったでしょうか!? 野球に詳しい方もそうでない方も、驚いたり、感動したり、楽しんでいただけたのなら、筆者としてこれ以上の喜びはありません‼

 次回の記事もお楽しみに‼

 

 

 

当ブログの記事を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!!