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(プロ野球を「研究する」編No.8)セイバーメトリクス入門⑤~「勝敗」は不適切!? 投手の適切な評価を行うための指標とは!?~

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 こんにちは!! と申します。当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。

 今回は、

プロ野球を『研究する』編」

の第8弾として、

セイバーメトリクス入門⑤~『勝敗』は不適切!? 投手の適切な評価を行うための指標とは!?~」

をお送り致します!!

 セイバーメトリクス入門シリーズでは、前回まで打者評価についてお話してきましたが、今回からは、投手を評価する指標について話したいと思います。

 

 

<”奇跡の野球の分析手法”「セイバーメトリクス」とは!?>

 

 セイバーメトリクスとは、野球の戦略・戦術や競技者(選手)を、統計学すなわち「科学」を用いて分析・評価するという、今までにない斬新な手法の事です。野球の本場・アメリカMLBでは、この手法を導入したオークランド・アスレチックスが、資金難による低迷から脱して常勝球団になった事等もあって、セイバーメトリクスの有用性が認められており、この手法を用いた球団運営が主流となっています。

  野球の常識を覆し、弱小球団を常勝球団に変貌させる等の数々の奇跡を起こした、いわば”奇跡の野球の分析手法”であり、これを知れば、あなたも「超」野球通です!!

 

 

<はじめに>

  

 セイバーメトリクス入門シリーズでは、前回まで打者評価について、4回に渡ってお話してきましたが、じゃあ投手評価で重要な指標は何なの!? と気になっている方も多いと思います!! 今回からは、投手を評価する上で、重要な指標は何なのかについてお話ししたいと思います!!

 

 

<投手を評価する指標として「勝敗」は不適切!!>

 

 では、早速ですが、投手を評価する重要な指標として、何を思い浮かべるでしょうか。

 

 まず先発投手のケースで考えられるのは、やはり「勝敗」でしょう。現MLBヤンキース田中将大投手が、楽天時代の2013年に、24勝0敗という、前人未到の成績を残した時は、大いに話題になりました。

 

 しかし、この「勝敗」も、味方打線の援護の多寡によって左右されるため、先発投手を評価する指標として適切とは言えません。

 

 「打線の援護を引き出すテンポの良い投球をすべきだ!!」と思っている方も多いかも知れませんが、同じ投手でも年によって援護の多寡が変わるため、援護の多さと投手の実力は関係が無く、やはり「勝敗」は、先発投手を評価する指標として不適切であるという事が言えます。

 

 念のために、援護の多寡の変動について検証しておきましょう。「援護率」という指標があります。これは、先発投手が9イニングを投げた場合、何点の援護があるかを示す指標であり、公式は以下の通りです。

 

(降板する前に味方が取った得点÷降板までの攻撃イニング数)×9

 

 詳しい説明は今回省きますが、この指標により、先発投手の援護の多寡を調べる事ができます。

 

 この援護率ですが、以下の様に、同じ投手でもここまで変動します。

 

●巨人菅野智之投手

・2016年:2.9212位/12人中セ・リーグ規定投球回数到達者)

←1試合当たりのチーム得点3.63

・2017年:3.777位/12人中セ・リーグ規定投球回数到達者)

←1試合当たりのチーム得点3.75

 巨人の大エース菅野投手は2016年、最優秀防御率に輝きながら、何と9勝止まり(6敗)で、多くのファンの「無援護で可哀想」という同情(?)を誘いましたが、2017年は17勝(5敗)で最多勝を手にしました。

 援護率を見ると、2016年は、チームの1試合当たりの得点を、かなり下回っていましたが、2017年は、若干ですが上回っています。これが大きな勝敗の変動に繋がりました。

 

●広島前田健太投手(現MLBドジャース

・2013年:5.292位/17人中セ・リーグ規定投球回数到達者)

←1試合当たりのチーム得点3.87

・2014年:3.6313位/15人中セ・リーグ規定投球回数到達者)

←1試合当たりのチーム得点4.51

 2015年まで「セ・リーグのエース」として君臨した前田投手ですが、この2年を見ると、援護率が何と1.66点も変動し、リーグのベスト3・ワースト3の両方を経験しています。

 データをよく見ると、チームの得点は、かなり増えているにもかかわらず、援護率は大幅に下がっています

 援護に恵まれた2013年は、防御率2.10(1位)で15勝(2位)7敗でしたが、援護が少なかった2014年は、防御率2.60(3位)と相変わらず優秀ながら、11勝9敗と、2つしか貯金をつくれませんでした。

 

 以上より、「勝敗」は、味方の援護の多寡に左右され、なおかつ援護は同じ投手でも変動が大きい事から、投手の実力と援護の多さは関係が無く、「勝敗」は、先発投手を評価する指標として不適切であるという事が言えます。

 

 当然、そういった、投手の実力に関係無い部分だけで投手を評価すると、「FAで前年大勝ちした投手を獲得したが、その投手で試合を落とす事が多かった(前年は、援護に恵まれただけだった!!)」等といった事が起き、チーム編成で痛い目に合います!!

 

 次回は、「では、防御率はどうなのか!?」という事についてお話します。

(プロ野球を「研究する」編No.9)セイバーメトリクス入門⑥~「防御率」まで不適切!? 投手評価は○○と××と△△でせよ!!~(次回の記事です。2017/10/23/朝7:00に公開します。)

 

 

 

当ブログの記事を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!!