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(プロ野球を「研究する」編No.10)セイバーメトリクス入門⑦~投手評価手法「DIPS」の正しさを証明する「秘密のデータ」とは!?~

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 こんにちは!! と申します。当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。

 今回は、

プロ野球を『研究する』編」

の第10弾として、

セイバーメトリクス入門⑦~投手評価手法『DIPS』の正しさを証明する『秘密のデータ』とは!?~」

をお送り致します!!

 

  

<”奇跡の野球の分析手法”「セイバーメトリクス」とは!?>

 

 セイバーメトリクスとは、野球の戦略・戦術や競技者(選手)を、統計学すなわち「科学」を用いて分析・評価するという、今までにない斬新な手法の事です。野球の本場・アメリカMLBでは、この手法を導入したオークランド・アスレチックスが、資金難による低迷から脱して常勝球団になった事等もあって、セイバーメトリクスの有用性が認められており、この手法を用いた球団運営が主流となっています。

  野球の常識を覆し、弱小球団を常勝球団に変貌させる等の数々の奇跡を起こした、いわば”奇跡の野球の分析手法”であり、これを知れば、あなたも「超」野球通です!!

 

 

<はじめに>

 

 前回は、投手を評価する指標として、「勝敗」だけでなく、「防御率」も不適切で、「フェアグラウンドに飛んだ打球が、安打になるかどうか」は、味方の守備力や、ポテンヒット等の運に大きく左右されるため、投手は奪三振」「与四死球」「被本塁打」の多寡で評価すべきだというお話をしました。

 今回は、その根拠となる「秘密のデータ」を絡めながら、この独特の考え方「DIPS」の生い立ちについてもお話しします!!

 

 

<DIPS誕生のきっかけとなった、マダックスとミルウッドの「被BABIP」>

 

 セイバーメトリクス系の指標で、「被BABIP」という指標があります。これは、「投手がフェアグラウンドに打たれた打球が、どれ位の確率で安打になったか」を示す指標で、公式は以下の通りです。

 

{(被安打-被本塁打)÷(被打数-奪三振-被本塁打+被犠飛)}

 

 DIPSの誕生のきっかけとなったのは、当時、MLBアトランタ・ブレーブスに所属していた、グレッグ・マダックス投手と、ケビン・ミルウッド投手の2投手の「被BABIP」でした。

 

 これこそが、「『フェアグラウンドに飛んだ打球が、安打になるかどうか』は、味方の守備力や運に大きく左右される=投手の実力に依存しない」という事実を、証明する「秘密のデータ」なのです!!

 

 では、早速「秘密のデータ」である、マダックス投手とミルウッド投手の被BABIPを見てみましょう!!

(参照ページは以下の2つ。「Batting Against -- Pitching」の項目を参照)

Greg Maddux Pitching Stats | Baseball-Reference.com

Kevin Millwood Pitching Stats | Baseball-Reference.com

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 いかがでしょうか!! 両者とも非常に変動が激しい事が分かります!! 

 

 1998年は、マダックス投手の方が、数値が低かったですが、何と1999年は、マダックス投手の方が、ミルウッド投手より、1割近くも数値が高くなっています!! かと思えば、2000年は、またマダックス投手の方が数値が低くなっています!!

 

 さらに、両者共にブレーブスに所属していた(つまり、バックの守備力は同じ)6年間(1997~2002年)の通算被BABIPは、両者ともほぼ同じになっているのです!!

 

 以上の事から、投手が「フェアグラウンドに飛んだ打球が、安打になるかどうか」を制御する事は、不可能である

「フェアグラウンドに飛んだ打球が、安打になるかどうか」は、投手の実力に依存しないという事が言えるのです!!

 

 この大発見をした、セイバーメトリクスの研究者であるボロス・マクラッケン氏は、他の投手の被BABIPも調べたところ、どんな好投手でも、値の年ごとの変動が大きく、なおかつ長期的に見ると、皆同じ様な値になる(当然、ずっと守備力の高いor低いチームに所属していれば、外れ値が出る)という事も発見し、DIPSの正しさを証明したのです!!

 

 そして、DIPSに基づいた指標の代表格が「FIP」であり、セイバーメトリクスの本場・アメリカでは、投手を適切に評価できる指標として多用されています!!

 

 次回は、いよいよ投手を適切に評価できる指標「FIP」を紹介します。

(プロ野球を「研究する」編No.12)セイバーメトリクス入門⑧~投手の「真の実力」が測れる「FIP」とは!?(次回の記事です。2017/10/26/朝7:00に公開します。諸事情により、1日遅れとなりました。申し訳ございません。)

 

 

 

当ブログの記事を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!!