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(番外編No.2)元DeNA・グリエルのドジャース・ダルビッシュに対する侮辱行為について

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DeNA・グリエルのドジャースダルビッシュに対する侮辱行為について

 

 

<はじめに>

 

 日本のプロ野球では、福岡ソフトバンクホークスvs横浜DeNAベイスターズ日本シリーズが盛り上がっていますが、セ・リーグ代表のDeNAにも所属した事があるユリエスキ・グリエル内野手(現MLBヒューストン・アストロズ)が、渦中の人物となっています。

 

 アメリカでも、国内No.1を決める戦いであるワールドシリーズロサンゼルス・ドジャースナ・リーグ代表)vsヒューストン・アストロズア・リーグ代表)}が行われていますが、騒動はそのワールドシリーズの第3戦に起こりました。

 アストロズの正一塁手・グリエル選手が、2回にドジャースダルビッシュ有投手(元日本ハム)から先制弾を放ってベンチに戻った際、ダルビッシュ投手に対し、侮辱行為を行ったのです。

 グリエル選手が行ったのは、両目尻を吊り上げる仕草、すなわちアジア系の人々を侮辱する差別行為でした。

 

 グリエル選手は1984年生まれの33才で、完全に良い大人です。メジャー2年目の選手なので、チーム内でどういった扱いをされているかは分かりませんが、年齢を考えると、チームを引っ張り、チームの模範にならなくてはいけない選手とも言えます。

 20才前後の、精神的に未熟な、若い選手がこの様な行為をやったならまだしも(それでも当然許されませんが)、33才の選手がやったという事に関しては、驚きを禁じえません。

 

 

<グリエルが犯した「最大の罪」>

 

 2017シーズンはアストロズの正一塁手を務め、139試合で打率.299(529-158)・18本塁打・75打点・OPS.817(出塁率.332・長打率.486)という好成績を残したグリエル選手は、2014年にDeNAでもプレーしています。

 DeNAでは、シーズン途中の6月からの4ヶ月程しかプレーしていませんが、二塁と三塁を守り、62試合で打率.305(239-73)・11本塁打・30打点・OPS.844(出塁率.349・長打率.536)という好成績を残し、チームの救世主となりました。

 入団当時、「キューバの至宝が来た!!」と大いに話題になった事は、今でもベイスターズファンを含めた、多くのプロ野球ファンの方が覚えているはずですし、今でもグリエル選手を応援している日本のファンの方も多いと思います。

 グリエル選手本人もそういった事は想像できるはずで、「こんな事をしては、日本のファンに顔向けできなくなる」と思わなかったのでしょうか。

 

 やはり、今回の件において、グリエル選手が犯した最大の罪は、「ファンを裏切った」という事なのです

 グリエル選手は、アメリカのファンだけでなく、これまで応援してくれた、若しくは今でも応援してくれている、日本のファンまで裏切ってしまいました。恐らく、母国キューバにも情報は届いているはずで、キューバのファンも悲しんでいる事でしょう。

 ファンあってこそのプロスポーツです。そして、私達ファンも選手から勇気や感動をもらい、選手もファンの声援に勇気付けられているはずです。また、ファンは、プロスポーツという、素晴らしいコンテンツを見せてもらっていますが、その代わり、選手はファンがいるからこそ、スポーツができるようになっています。

 不祥事でファンを悲しませるという事は、スポーツ選手として最もやってはいけない事です

 グリエル選手の「ファンを裏切った罪」は、非常に大きいと思います。

 

 なお、当然なのですが、選手の不祥事は、選手を管理する球団側にも責任があります。

 実際に、本人は「悪い事だと思われるとは、考えていなかった」と語っており、もしそれが本当だとすると、球団の選手教育が、ずさん過ぎる気がします。

 

 

<議論を招いている、MLBのグリエルに対する処分>

 

 私自身、納得がいかなかったのが、MLBのグリエル選手に対する処分です。「今回のワールドシリーズ出場停止」ではなく、「2018シーズンの開幕から5試合出場停止」だったのです。

 不祥事を起こした選手を、ゲームから排除せずに行われるワールドシリーズは、果たしてファンが納得できるものでしょうか。

 もし、アストロズがワールドチャンピオンになったとしても、ファンは素直に喜べるでしょうか。

 もし、グリエル選手を出場停止にして、ワールドチャンピオンになったのなら、しかるべきペナルティを受けた上でのフェアなチャンピオンですから、素直に喜べるでしょうが、しかるべきペナルティを、今回のワールドシリーズに全く影響を及ぼさない、来シーズンに持ち越してチャンピオンになっても、ファンは「フェアでないんじゃないか・・・」といった、もやもやした気持ちが残るでしょう。

 実際に、処分に納得がいかないという議論は、アメリカで起きており、そうなると、なおさらファンのもやもやは消えません。

 万が一、グリエルが活躍した上でチャンピオンになったら、「もし、グリエルがいなかったら、また違う結果になったかも・・・今回は運が良かっただけだ・・・」と思うファンの方も、続出するでしょう。

 もちろん、ワールドシリーズという重要なシリーズ中に、1人の主力選手を出場停止にするというのは、勇気がいる事であり、それこそ反感を持つファンの方も少なくはないはずなので、MLBの決断は、仕方のない部分もあると思います。

 また、グリエル選手が謝罪の言葉を述べている点も考慮したのかも知れません。

 

 

ドジャースナインの素晴らしい行動と、ダルビッシュの素晴らしいコメント>

 

 なお、グリエル選手の行為は、大きく取り沙汰されていますが、今回の件に限らず、MLBでも差別は根深いと言われており、こういった差別が、MLBに挑戦した日本人選手を苦しめているという現実があります。

 差別が絡んでいるかまでは分かりませんが、イチロー選手がマリナーズ時代にいじめを受け、孤立していたという話や、高いコミュニケーション能力があるはずの西岡剛選手(元MLBツインズ)が、「メジャーでは、友達ができなかった」と日本に帰国後語ったという話は、一部のプロ野球ファンの間で有名です。

 

 しかし、ドジャースは素晴らしいチームでした。ダルビッシュ投手のインスタグラムによると、グリエル選手が侮辱行為をした翌日の第4戦の試合前、ドジャースナインはダルビッシュ投手を中心に円陣を組み、「君のために勝とう!!」と発言したそうです!!

 このエピソードには、本当に心を打たれました。

 ダルビッシュ投手はこの件に関し、「素晴らしいチームメートに恵まれた」と感謝の言葉を述べ、実際にドジャースは6-2で第4戦を制し、2勝2敗のタイに戻しました。

 

 また、ダルビッシュ投手は、グリエル選手の行為に対しては、「完璧な人間はいない。僕だって完璧じゃない。彼を責めるよりも、この経験から学ぶ努力をしよう」とTwitterで語っており、私も襟を正された気分になりました。

 

 ダルビッシュ投手の言う通り、今回の件から、学べる事は沢山あると思いますし、自分の行い(差別やそれに準じる行為をしていないか等)を振り返る機会になったかも知れません。私も今回の件を、「ただただ残念」で片付けず、しっかり向き合いたいと思います。

 

 

 

当ブログの記事を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!!