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(プロ野球を「研究する」編No.22)祝!! 日本一!! 2017年の福岡ソフトバンクホークスを振り返る!! 日本一の要因は? 課題は?「攻撃編その1」

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 こんにちは!! と申します。当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。

 今回は、

プロ野球を『研究する』編」

の第22弾として、

「祝!! 日本一!! 2017年の福岡ソフトバンクホークスを振り返る!! 日本一の要因は? 課題は?『攻撃編その1』

をお送り致します!!

 

 

<はじめに>

 

 2017年、4年間で3度目の日本一を達成した福岡ソフトバンクホークス

 4年間で3度の日本一達成は、1990~1992年に日本一3連覇を達成した西武以来となります。

 特に2017年は、1989年の福岡移転後最多で、歴代5位となる94勝を記録、得失点差も3年連続+150以上(2017年は+155)を達成しました。

 まだまだ、黄金期が続きそうなソフトバンク

 このシリーズでは、そのソフトバンクの2017年を振り返ります。

 今回は、「攻撃編その1」です。

 

 

「研究する」編で使用される、”奇跡の野球の分析手法”「セイバーメトリクス」とは!?>

 

 セイバーメトリクスとは、野球の戦略・戦術や競技者(選手)を、統計学すなわち「科学」を用いて分析・評価するという、今までにない斬新な手法の事です。野球の本場・アメリカMLBでは、この手法を導入したオークランド・アスレチックスが、資金難による低迷から脱して常勝球団になった事等もあって、セイバーメトリクスの有用性が認められており、この手法を用いた球団運営が主流となっています。

  野球の常識を覆し、弱小球団を常勝球団に変貌させる等の数々の奇跡を起こした、いわば”奇跡の野球の分析手法”であり、これを知れば、あなたも「超」野球通です!!

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<攻撃編その1>

 

 今回は、チーム全体の打撃成績を見ていきます。

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 僅差勝ちが多かったためか、貧打と思われる事も少なくなかったソフトバンク打線ですが、ご覧の通り、チーム得点数はリーグ2位で、主要な打撃指標全てで2位以内にランクインしています。

 流石日本一になったチームという感じです。

 

 特に、本塁打は、秋山・山川・浅村・中村・メヒア・森選手といった、強打者揃いの西武(153本・2位)を差し置いて、リーグ1位となっています。

 柳田選手(31本)やデスパイネ選手(35本)、松田選手(24本)の頑張りはもちろんですが、2年連続2桁本塁打達成の今宮選手(14本)、2017年ブレイクした上林選手(13本)の頑張りも見逃せません。内川選手も長期離脱しながら、12本塁打を記録しました。

 

 また、その長打力を生かして、四球もリーグ1位となり、出塁率を上昇させました

 

 気になるのは、OPSが1位の西武と1厘差だったにもかかわらず、得点がその西武と比較して52点も少ないという点です。

 この原因ですが、犠打のやり過ぎと、極端に低い盗塁成功率にあります。

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 以前、こちらの記事でお話しした通り、犠打はチームの得点を減らす戦術であるのですが、ソフトバンクは西武と比較して、何と63個も多く犠打を行っており、犠打によって得点を減らしている事が明らかです

 

 ソフトバンクの工藤監督は、本来犠打嫌いと言われており、逆に西武の辻監督は、シーズン前に「全員バント作戦」という、セイバーメトリクス派の人々からしたら、とんでもない作戦を打ち出していました。それらの事を考えると、まるで正反対の結果となっています。

 

 確かに、犠打は「1点を争う場面で、0アウトで走者が2塁にいる時」という、限られた場面でのみ、有用な戦術と成り得ます(詳しくはこちら)。

 

 しかし、ソフトバンクの犠打数は156で、1試合当たり1個以上もしていたという事を考えると、前述以外の場面、すなわち、ただただチームの得点を減らすだけの場面で、犠打を多用していたと考えられます

 

 投手の様に全くと言っていい程、打てない選手ばかりがスタメンに名を連ねている(その時点で大問題ですが)チームなら、この犠打数はまだ理解できますが、ソフトバンクOPSや得点が毎年上位にランクインする様なチームです(2016年は得点トップ、2015年はOPS・得点共にトップ)。

 わざわざ犠打を多用する必要はなく、ただただチームの得点を減らすだけです

 

 次に、盗塁の方ですが、こちらの記事で、成功すれば平均してチームの得点は0.17点増え、失敗すると0.4点減り、盗塁成功率70.2%で、チームの得点が増えも減りもしない(2004~2013年のNPBのデータより)という事を説明しました。

 

 しかし、ソフトバンクの盗塁成功率は、何とその損益分岐点よりも10%近くも低い、60.8%で、盗塁により、チームの得点を約6点も減らしてしまったと考えられます。

 つまり、全く走らない方がマシだったという事です。

 

 一方の西武は、損益分岐点を5%以上も上回る、盗塁成功率76.3%を記録し、盗塁によって、約6点チームの得点を増やしたと考えられます。

 つまり、ソフトバンクは西武と比較すると、約12点盗塁で得点を損したと考えられます

 

 この2点が、OPSが変わらなくても、得点数に差が付く原因となってしまいました。

 得点数2位という数字は優秀ですが、黄金期を確固たるものにしていくには、こういった部分も改善すべきでしょう

 

 

 

 次回は、「攻撃編その2」をお送りいたします。

(プロ野球を「研究する」編No.22)祝!! 日本一!! 2017年の福岡ソフトバンクホークスを振り返る!! 日本一の要因は? 課題は?「攻撃編その2」(次回の記事です。2017/11/10/朝7時公開予定です。お楽しみに!!)

 

 

 

当ブログの記事を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!!