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(プロ野球を「研究する」編No.29)データで選ぶ2017プロ野球「ワーストナイン」に選ばれた選手の成績詳細・寸評

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 こんにちは!! と申します。当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。

 今回は、

プロ野球を『研究する』編」

の第29弾として、

「データで選ぶ2017プロ野球『ワーストナイン』に選ばれた選手の成績詳細・寸評

をお送り致します!!

 

 

「研究する」編で使用される、”奇跡の野球の分析手法”「セイバーメトリクス」とは!?>

 

 セイバーメトリクスとは、野球の戦略・戦術や競技者(選手)を、統計学すなわち「科学」を用いて分析・評価するという、今までにない斬新な手法の事です。野球の本場・アメリカMLBでは、この手法を導入したオークランド・アスレチックスが、資金難による低迷から脱して常勝球団になった事等もあって、セイバーメトリクスの有用性が認められており、この手法を用いた球団運営が主流となっています。

  野球の常識を覆し、弱小球団を常勝球団に変貌させる等の数々の奇跡を起こした、いわば”奇跡の野球の分析手法”であり、これを知れば、あなたも「超」野球通です!!

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<はじめに>

 

 スポーツ記者が、そのシーズン最も活躍したと思った選手を、ポジションごとに選出する賞「ベストナイン」。

 今シリーズでは、あえてその逆の賞「ワーストナイン2017」を、データを基に選出してみました!!

 「なんでそんな趣味の悪い事をするんだ・・・」と思う方が多いと思いますが(笑)、各球団の首脳陣に、選手起用を再考してもらうため、ひいては、プロ野球界の発展のため、そして、勝利を望むファンのために、あえてそういった選手に焦点を当てる事も必要だと思い、この企画を考案しました。 

 

 前回は、「ワーストナイン2017」の発表を行いましたが、今回は、「ワーストナイン2017」に選出された選手の成績詳細を、一人ずつ見ていきます

(プロ野球を「研究する」編No.28)データで選ぶ2017プロ野球「ワーストナイン」を発表!! WAR-1.8のDeNA倉本寿彦、-2.0のオリックス小谷野栄一・・・ - プロ野球FUN(前回の記事は、こちらからどうぞ。選考基準・対象もこちらからご覧ください。

 

 

<「ワーストナイン2017」に選出された選手の成績詳細・寸評>

 

 まずは、「ワーストナイン2017」に選出した選手の一覧を、以下に掲載します。

 表の数値は、今回選考にあたって使用した、DELTA社様主催の、こちらのサイトが算出しているWAR平均的な「控え選手」と比較して、1年間に何勝分の貢献をしたかを示す指標。平均的な選手が1年間試合に出続けると、2.0前後になるです。

 選考基準・対象等の詳しい事は、前回記事をご覧ください。

 野手(規定打席以上)のWARはこちらのページから、投手(規定投球回数以上)のWARはこちらのページからご覧になれます。

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 では、「ワーストナイン2017」に選出された選手の成績詳細を見ていきましょう。

 以下で登場する、セイバーメトリクス系の守備指標・UZRは、こちらのページからご覧になれます。

 なお、セイバーメトリクスで重視されている打撃指標・OPS出塁率長打率)や、同じく投手評価指標・FIP等の、2017年のリーグ別平均値は、以下の通りです。

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 では、改めて「ワーストナイン2017」に選出された選手の成績詳細を見ていきましょう!!

 

 

●捕手:小林誠司(巨人)/ WAR:0.2 / OPS.542(出塁率.285・長打率.257)/ UZR+3.2 / 捕手として132試合(1113回2/3)出場

寸評:正捕手という激務をこなして、UZR+3.2を叩き出したものの、打撃の方が悲惨で、OPS出塁率長打率の3部門全てで、両リーグワーストOPS 5割台は、両リーグ唯一)を記録してしまい、守備のアドバンテージを打ち消してしまった。

 

 

一塁手阿部慎之助(巨人)/ WAR:-0.8 / OPS.718(出塁率.329・長打率.389)/ UZR-5.8 / 一塁手として115試合(934回1/3)出場

寸評:38才を迎え、衰えた打撃は、リーグ平均のOPSを超えるのがやっとで、守備の方も、難易度が比較的低く、負担も軽い一塁で、UZR-5.8を記録してしまい、WARはマイナスになってしまった(チーム貢献度が、平均的な「控え選手未満」だったという事)。

 

 

一塁手(同率):中田翔日本ハム)/ WAR:0.4 / OPS.676(出塁率.310・長打率.367)/ UZR+0.9 / 一塁手として126試合(1097回2/3)出場

寸評:2016年から続く打撃不振(2016年のOPSは.738で、パ・リーグ規定打席到達者28人中19位だった)から立ち直るどころか、さらに悪化させてしまい、OPSは何とリーグ平均を下回る有り様で、OPS出塁率長打率の3部門全てで、パ・リーグ規定打席到達者27人中ワースト5入りしてしまった(OPSは同ワースト4位)

 

 

三塁手小谷野栄一オリックス)/ WAR:-2.0 / OPS.669(出塁率.320・長打率.349)/ UZR-18.1(サードでは-17.1)/ 三塁手として105試合(799回)・一塁手として49試合出場

寸評:通算OPS.677(出塁率.310・長打率.366)の貧打の内野手が、4年ぶりに規定打席に到達すると、リーグワーストとなる長打率.349、同ワースト3位となるOPS.669を記録し、定評があった守備でも衰えを隠せず、UZR-18.1を叩き出してしまい、WAR-2.0という(平均的な「控え選手」が試合に出場した場合と比べて、チームの勝利を「2つ減らしている」という事)、悪い意味で「歴史的な」値が残ってしまった。

 

 

●遊撃手:倉本寿彦(DeNA)/ WAR:-1.8 / OPS.624(出塁率.292・長打率.331)/ UZR-17.0 / 遊撃手として143試合(1286回・フルイニング)出場

寸評:2016年もWAR-0.8という値を残しており、「ミスター・ワーストナイン」とも言うべく選手で、12球団で「最もレギュラーとしての起用が問題視されるべき選手」であり、前回記事で長々と詳細を書いたため、今回は割愛。

 

 

●外野手:坂口智隆(ヤクルト)/ WAR:0.0 / OPS.713(出塁率.364・長打率.350)/ UZR-8.1 / 外野手として136試合(1186回1/3)出場

寸評:野手のチームWARが、マイナスを記録したヤクルトにおいて、WARがプラスマイナス0だった選手を、ワーストナインの一員として取り上げるのは、多少心苦しいものがあるが、定評があった守備で、UZR-8.1を記録したのは、いただけない。

 

 

●外野手:島内宏明楽天)/ WAR:0.6 / OPS.743(出塁率.352・長打率.391)/ UZR-10.8 / 外野手として139試合(1171回1/3)出場

寸評:ワーストナイン2017に選出された野手の中で、WARが最高だった選手で、OPS.743も、DHの中島を除く最高値だったが、守備でUZR-10.8を記録したのが痛かった。

 

 

●DH:アマダー(楽天)/ WAR:-0.5 / OPS.729(出塁率.304・長打率.424)/ DHとして81試合先発出場

寸評:高い打撃成績が要求される、DHとして主に出場しながら、OPSが.729と平凡だったため、WARがマイナスに。アマダーの様なホームランバッターは、勝負されない事が多く、四球が多くなりがちで、低打率でも高出塁率を誇る打者が多いが、アマダーはあまり多く四球を選べず、出塁率がリーグワースト3位となってしまった。

 

 

●DH(同率):中島宏之(オリックス)/ WAR:0.4 / OPS.752(出塁率.360・長打率.392)/ DHとして74試合先発出場

寸評:OPS.752は、ワーストナイン2017に選出された野手の中で、最高値だったものの、アマダーと同じく、DHとしては物足りない成績で(日本ハムの大谷は.942、ソフトバンクデスパイネは.859、ロッテのペーニャは.845だった)、WARが1を下回ってしまった。特に、20本塁打4度の長打力の低下が深刻だった。

 

 

●投手:涌井秀章/ WAR:0.6 / FIP:4.16 / 25試合に登板・投球回数158回

寸評:勝率3割台に低迷したロッテから、WARがプラスの選手を、ワーストナインとして選出するのは少し躊躇いがあったが、リーグワースト3位となる20被本塁打を浴びる等、FIPはリーグワーストで、規定投球回数到達者の中で、唯一WARが1を下回ってしまった

 

 

<おわりに>

 

 いかがだったでしょうか? 前回記事でも言いましたが、選手は悪くありません。技術的にプロレベルに達していない選手なら、いくらでもいるからです。今回の企画のコンセプトとして、「首脳陣に選手起用を再考してもらう」と申し上げた通り、使っている側が悪いのです

 今回、ワーストナインに選出された選手の起用に関して、各球団の首脳陣は、本当に考え直していただきたいです。

 勝利を待ち望み、必死にチームを応援するファンの事を考えれば、能力が無く、チームに貢献できない選手の起用等、到底できないはずです

 また、そういった選手の起用は、野球界の発展の妨げにもなります。

 そして、選手は皆、自身や家族の生活をかけて、命懸けで頑張っているはずです。だからこそ、選手に正当な評価が与えられるべきなのです

 いつしか、選手が正当に評価される時が来てほしいですね。

 

 

 

当ブログの記事を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!!