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(プロ野球を「研究する」編No.30)UZR-6.6のロッテ・鈴木大地、-13.4の阪神・鳥谷敬がゴールデングラブ・・・見直しが求められる守備の賞

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 こんにちは!! と申します。当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。

 今回は、

プロ野球を『研究する』編」

の第30弾として、

「UZR-6.6のロッテ・鈴木大地、-13.4の阪神鳥谷敬ゴールデングラブ・・・見直しが求められる守備の賞」

をお送り致します!!

 

 

「研究する」編で使用される、”奇跡の野球の分析手法”「セイバーメトリクス」とは!?>

 

 セイバーメトリクスとは、野球の戦略・戦術や競技者(選手)を、統計学すなわち「科学」を用いて分析・評価するという、今までにない斬新な手法の事です。野球の本場・アメリカMLBでは、この手法を導入したオークランド・アスレチックスが、資金難による低迷から脱して常勝球団になった事等もあって、セイバーメトリクスの有用性が認められており、この手法を用いた球団運営が主流となっています。

  野球の常識を覆し、弱小球団を常勝球団に変貌させる等の数々の奇跡を起こした、いわば”奇跡の野球の分析手法”であり、これを知れば、あなたも「超」野球通です!!

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<はじめに>

 

 先日発表された、スポーツ記者が選ぶ守備の賞「2017年度三井ゴールデン・グラブ賞」。プロ野球ファンの方々の間では、「なぜこの人が選出されたんだ!!」「なぜこの人が選出されないんだ!!」といった話が出ていると思いますが、セイバーメトリクスで見ても、かなり不適切な選考が行われていました

 

 データ化が難しい守備の賞だけあって、不適切な選考が行われやすいのは、アメリカの守備の賞「ゴールドグラブ賞」(選考者は各球団の監督・コーチ)と同じです。

 しかし、アメリカでは、セイバーメトリクスの本場とだけあって、セイバーメトリクスの研究者が選考する守備の賞「フィールディング・バイブル・アワード」が高い注目を浴びており、日本よりも選手の守備が正当に評価されているのです!!

 

 実は、セイバーメトリクスの研究者が選考する守備の賞は日本にもあり、当サイトでお馴染みのDELTA社様が、2016年から「1.02 FIELDING AWARDS」という賞を設立しています(2017年の結果はこちらから、2016年の結果はこちらからそれぞれご覧になれます)。

 

 こちらの様な賞が、多くのメディアで取り上げられ、ゴールデングラブ以上に注目される様になる事を祈り、2017年のゴールデングラブにおいて、不適切であった選考を発表します。

 

 

<遊撃手時代から、狭い守備範囲と拙守で有名な、UZR-6.6のロッテ・鈴木大地

 

 100試合以上二塁手として出場した選手が、鈴木選手以外1人しかいなかったため(西武・浅村栄斗選手)、悪い予感が的中し、鈴木選手がゴールデングラブに選ばれるという、「最悪の事態」が起きてしまいました。

 鈴木選手のセカンドでのUZRセイバーメトリクス系の守備指標)は、-6.6と、ゴールデングラブどころか、「ワーストグラブ級」の値でした。

 

 セイバーメトリクス派の人々の間では、遊撃手時代から、鈴木選手の守備範囲の狭さと拙守は有名であり、ショートのUZRを見ると、2014年は-13.8(守備範囲による失点抑止は-10.2)、2015年は-16.3(同-13.2)、2016年は-11.6(同-12.0)と、悲惨な数値を出すのが毎年恒例でした。

 

 ロッテの伊東前監督も、「彼は元々遊撃手向きでない。彼なりによくやってくれた」と話し、コンバートを決意した訳ですが、コンバート先が、ショートと同じ位難易度が高いセカンドで、先程のUZRを算出している、DELTA社様のサイトのコラムでも、鈴木選手のコンバートが不安視されていました。

 結果は予想通りで、先述した通り、UZRは-6.6と、依然として大きなマイナスでした

 

 UZR・出場機会を考慮すると、どう考えても、ゴールデングラブパ・リーグ二塁手部門は、西武・浅村選手セカンドでのUZRは+1.8二塁手として137試合・1104回出場)が選出されるべきでした

 浅村選手の過去のセカンドでのUZRを見ると、2016年も+8.0を記録しており、2016年も浅村選手がゴールデングラブに選出されるべきでした(浅村選手のゴールデングラブ受賞は、2013年に一塁手部門で受賞したのみ)。

 

 ロッテの井口新監督は、鈴木選手のサードへのコンバートを決めており、2018年から、セカンドという難易度が高く、重要なポジションで、鈴木選手がゴールデングラブに選ばれる事がなくなるのは、少しホッとしました。ただし、2017年に選ばれたという過去は消せませんが・・・

 

 なお、2017年の鈴木選手は、打撃では奮闘し、出塁率は2年連続で.350に到達(.350)、長打率(.398)とOPS(.748)は自己ベストでした(どちらも規定打席未到達の年も含めて)。

 

 

<衰えを隠しきれないUZR-13.4の「元名手」阪神鳥谷敬

 

 2013年にショートでUZR+20.0データスタジアム社算出)を記録して以来、守備面で衰えを見せ続け、サードにコンバートされても、UZR-13.4という悲惨な数値を残してしまった阪神・鳥谷選手も、残念ながら、ゴールデングラブに選出されてしまいました。

 

 鳥谷選手は、守備面での衰えが話題になり始めた2016年は、ショートでUZR-23.5という、悪い意味で「歴史的な数値」を残しており、サードにコンバートされても、プラスに転じる望みすら薄い状態でした

 結果的にUZRは改善こそされたものの、先述した通り、-13.4と依然として悲惨でした

 かつては、「名手だが、なかなかゴールデングラブに選ばれない選手」の代表格だった鳥谷選手ですが、2017年は、「拙守だが、ゴールデングラブに選ばれてしまった選手」になってしまいました。

 

 UZR・出場機会を考慮すると、ゴールデングラブセ・リーグ三塁手部門は、DeNA・宮崎敏郎選手サードでのUZRは+11.5三塁手として119試合・1008回出場)か、広島・安部友裕選手サードでのUZRは+9.7三塁手として91試合・754回1/3出場)が選出されるべきでした

 

 なお、鳥谷選手ですが、卓越した四球率の高さが自慢で(出塁率から打率を引いたIsoDの通算は.089)、通算出塁率.372・同OPS.772の、打撃の方では復活し、出塁率.390(リーグ4位)・OPS.767(リーグ平均は.696)でした。

 

 

<おわりに>

 

 他にも、ショートでUZR+21.5西武・源田壮亮選手が選ばれなかったり、逆にセンターでUZR-11.3ソフトバンク柳田悠岐選手が選ばれてしまったりする等(外野手は、3ポジション一括で3人選ばれるため、中堅手が優先的に選ばれるのは、仕方ない部分もある)、やはりゴールデングラブは、選手の不適切な守備評価がなされている賞となっています

 先述した通り、セイバーメトリクスの本場・アメリカでは、セイバーメトリクスの研究者が選考する「フィールディング・バイブル・アワード」が高い注目を浴びており、日本よりも選手の守備が正当に評価されているのです

 

 先日書いた記事でもお話しましたが、選手は自身や家族の生活をかけて、命懸けで頑張っています。だからこそ、選手に正当な評価が与えられるべきなのです

 スポーツ記者の方には、積極的にDELTA社様の「1.02 FIELDING AWARDS」の様な賞を取り上げて頂きたいと思いますし、日本でもセイバーメトリクスの研究者が選ぶ賞が注目を浴び、守備面でも選手が正当に評価される時が来てほしいですね

 

※追記及び訂正(2017年12月26日)

 記事の一部に誤った情報があったため、記事の内容を大幅に変更しています。

 私は「フィールディング・バイブル・アワード」は、MLB表彰の正式な賞だと思っていたため、記事の変更前は、「アメリカのMLBには、セイバーメトリクスの研究者が選ぶ守備の賞(フィールディング・バイブル・アワードの事)があるが、日本のNPBには無いので、NPBもそういった賞をつくるべき」といった趣旨の内容を掲載していました。

 しかし、実際は「フィールディング・バイブル・アワード」は、MLB表彰の正式な賞ではなく、アメリカの分析会社が実施している賞でした

 先述した通り、NPB表彰の正式な賞でなければ、セイバーメトリクスの研究者が選考する守備の賞は日本にもあります(DELTA社様の「1.02 FIELDING AWARDS」)

 アメリカでは、日本よりも選手の守備が正当に評価されていると言えるのは、この賞が、多くのメディアで取り上げられ、賞の注目度が高いためです(この賞の名が所々で登場するMLBの選手名鑑もあります。よろしければ、ここまでのお話は、こちらのページを参照下さい)。

 そのため、該当部分を、「スポーツ記者の方には、積極的にDELTA社様が実施している様な賞を取り上げて頂きたい」という内容に変更しました

 誤った情報を読者の皆様にお届けし、DELTA社様にもご迷惑をお掛けした事を、お詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。

 以後、読者の皆様に正しい情報がお届けできる様、より一層努力致します。

 

 

 

当ブログの記事を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!!