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(プロ野球を「研究する」編No.31)打者の四球と三振の比率を見るBB/K

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 こんにちは!! と申します。当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。

 今回は、

プロ野球を『研究する』編」

の第31弾として、

「打者の四球と三振の比率を見るBB/K

をお送り致します!!

 

 

「研究する」編で使用される、”奇跡の野球の分析手法”「セイバーメトリクス」とは!?>

 

 セイバーメトリクスとは、野球の戦略・戦術や競技者(選手)を、統計学すなわち「科学」を用いて分析・評価するという、今までにない斬新な手法の事です。野球の本場・アメリMLBでは、この手法を導入したオークランド・アスレチックスが、資金難による低迷から脱して常勝球団になった事等もあって、セイバーメトリクスの有用性が認められており、この手法を用いた球団運営が主流となっています。

  野球の常識を覆し、弱小球団を常勝球団に変貌させる等の数々の奇跡を起こした、いわば”奇跡の野球の分析手法”であり、これを知れば、あなたも「超」野球通です!!

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<打者の四球と三振の比率を見るBB/K>

 

 今回は、BB/K(四球÷三振)という、セイバーメトリクス系の打者の指標を紹介します。

 

 BB/Kは、三振に対する四球の割合を測るための指標で、数値が高い程好ましく、三振に対する四球の割合が高いという事になります(「BB」は四球を指し、「K」は三振を指します)。

 

 このBB/Kは、出塁率と密接に関わっていると考えられます。

 四球を選べば当然出塁率が上がりますが、三振を減らしても、それだけ前に打球が飛ぶ様になるため、安打が増えやすくなるためです。

 つまり、三振が少なく、四球が多い打者は、出塁率が高いと考えられます。

 

 出塁率は、打者にとって重要な能力の一つである「出塁する能力」を示し、「走者を進めたり、還す能力」を示す長打率と共に重要な指標となっています(計算が簡単な上に、打者の貢献度をより適切に評価できる指標・OPSの公式は出塁率長打率)。

 

 では、BB/Kは、実際にどれ程有用な指標なのでしょうか。

 2017年に規定打席に到達した、両リーグ55人の出塁率とBB/K、そして出塁率とその他の打撃指標との関係を見てみましょう。

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K%・・・三振÷打席。打者の三振の多寡を示す。

BB%・・・四球÷打席。打者の四球の多寡を示す。

IsoD・・・出塁率-打率。打者の四死球による出塁能力を示す。

相関係数・・・「1」から「-1」の値をとり、絶対値が大きい程、2つの変数の関係性が強い。詳しくはこちらのページの中ほどを参照。

 

 

 意外に思われるのは、K%の相関係数の絶対値が0.19と小さい事でしょう。

 マイナスとなっているのは、「片方の値が大きくなる程、片方の値が小さくなる」という事を示しており、「三振が多い打者は、出塁率が低い」という事になります。

 しかし、絶対値が小さいため、その傾向はほとんど無いに等しく、「三振の多寡は、出塁率の高低とほとんど関係が無い」という事になります。

 

 逆に、BB%の相関係数は、4項目でトップの絶対値、0.71を記録しました。

 一般的に絶対値が0.7を上回ると、「強い相関がある」と言われているため、やはり「四球を増やせば増やすほど、出塁率が上がる」という事になります。

 

 この原因は、

・「三振回避≠出塁

・「四球=出塁

となるからです。

 ボールを4つ選べば、100%出塁できますが、三振を回避したとしても、内野ゴロ等の凡打に倒れる事もあります。

 三振しなかったからといって、必ず出塁できる訳ではありません。

 だからこそ、四球の多寡の方が出塁率と密接に関わっているため、セイバーメトリクスの本場・アメリカでは、四球が重要視されている訳です。

 

 実際に表を見ると、出塁率両リーグトップ(.426)の柳田選手は、BB%(16.2%)堂々のトップですが、K%(22.3%)ワースト5位(多い方から5番目)です。

 逆にK%が6位(少ない方から6番目)の小谷野選手は、出塁率は39位で、BB%を見ると、ワースト8位とやはり芳しくありませんでした。

 

 次に、出塁率-打率のIsoDですが、この指標は計算式の構造上、打率や出塁率が高い打者の方が、BB%の割に値が小さくなるという欠点があるため、BB%より相関係数の絶対値が小さくなっています(0.61)。

 ただし、IsoDは計算が簡単で、暗算でもできる点でBB%より優れています。

 

 そして本題のBB/Kですが、やはり三振が出塁率にほとんど影響しないという事で、相関係数の絶対値が、BB%と大幅には変わりませんでした(0.66)。

 

 しかしながら、BB/KやK%も無視できない指標だと私は考えます。

 なぜなら、外れ値的な選手を拾う事ができるためです。

 例えば、「BB%は平均よりやや上だが、三振は歴史に残るレベルで多い」という打者は、やはり打球が前に飛ばない分、ヒットが少なくなり、四球も平均よりやや上程度の多さなので、出塁率が低くなるはずです。

 実際に梶谷選手はその様な選手であり(BB%21位、K%ワースト1位、BB/K39位)、出塁率は.327で37位と、やはり芳しくありませんでした。

 

 「様々な角度から物事を捉えるのが大事」というのは、野球にも当てはまるのかも知れません。

 

 

 今回は「BB/K」という指標を紹介して参りました。

 いかがだったでしょうか!?「四球と三振の比率」という、新しい視点で選手やチームを見ると、また新たな発見があるかも知れませんね!!

  

 

 当ブログの記事を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!!