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(プロ野球を「研究する」編No.39)なぜ2年連続Aクラスの千葉ロッテが最下位に転落したのか!? データで徹底検証!! 2018年の展望は?

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 こんにちは!! と申します。当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。

 今回は、

プロ野球を『研究する』編」

の第39弾として、

「なぜ2年連続Aクラスの千葉ロッテが最下位に転落したのか!? データで徹底検証!! 2018年の展望は?

をお送り致します!!

 

  

「研究する」編で使用される、”奇跡の野球の分析手法”「セイバーメトリクス」とは!?>

 

 セイバーメトリクスとは、野球の戦略・戦術や競技者(選手)を、統計学すなわち「科学」を用いて分析・評価するという、今までにない斬新な手法の事です。野球の本場・アメリカMLBでは、この手法を導入したオークランド・アスレチックスが、資金難による低迷から脱して常勝球団になった事等もあって、セイバーメトリクスの有用性が認められており、この手法を用いた球団運営が主流となっています。

  野球の常識を覆し、弱小球団を常勝球団に変貌させる等の数々の奇跡を起こした、いわば”奇跡の野球の分析手法”であり、これを知れば、あなたも「超」野球通です!!

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<はじめに>

 

 2015年・2016年と、2年連続Aクラス入り(共に3位、球団31年ぶり)を果たしながら、2017年は、まさかの最下位に転落してしまった千葉ロッテマリーンズ

 FIPOPSUZR全てリーグ最下位で、「投・攻・守」に低迷しました。

 多くのプロ野球ファンが、このロッテの急激な低迷に驚いたと思いますので、今回は、その原因と、2018年の展望を見ていきたいと思います

 

 

※データの引用先は、こちらのページの最下段に掲載しています。

<投手陣の活躍でAクラス入りした2015年>

 

 2015年は、投手陣の活躍でAクラス(3位・勝率.514)を勝ち取りました。

 チームのOPSはリーグ4位(.688)、UZRはリーグ5位(-22.9)と、野手陣の頑張りはイマイチでしたが、FIPはリーグ2位(3.58)と、投手陣は奮闘しました。

 しかしながら、得失点差はマイナス(-2・リーグ4位)であり、得失点差がマイナスでありながら、上位に食い込んだという事は、「大敗」と「僅差勝ち」が多かった事を意味します。

 負ける時は大きな得失点差のマイナスを作り、勝つ時の得失点差のプラスは小さければ、勝ち越しても得失点差がマイナスになったり、得失点差の割に勝率が伸びたりする可能性が高くなるためです。

 つまり、1点を争うゲームを制し続けたという事ですが、そのためには、やはり救援陣の活躍が不可欠になります。実際に、チームの救援防御率は、リーグ2位(3.11)でした。

 以上の様に、投手陣の活躍で、2015年のロッテは3位を勝ち取りました。

 

 

<実は、戦力低下は2016年から始まっていた!!>

 

 しかし、2016年、チーム内に異変が起こります。

 実は、戦力低下は2016年から始まっていたのです。

 野手陣は相変わらず低調で、OPSがリーグ5位(.689)、UZRも5位(-22.4)と、2015年と大幅な戦力変化はありませんでした。

 しかし、自慢の投手陣ですが、なんとFIPがリーグ5位(3.76)にまで転落してしまいました

 つまり、2016年は、「投・攻・守」全て5位だったという事です。

 それでも、得点4位(583)・失点3位(582)・得失点差+1(リーグ3位タイ)を記録し、3位(勝率.514)を勝ち取れたのは、はっきり言って幸運に恵まれたからだと言えます。

 確かに、打撃面を見ると、OPSが5位ながら、得点が4位だったのは、監督の采配を含めた実力によるもので、盗塁成功率の高さ(72.6%・リーグ2位)や、犠打の少なさ(120・リーグ5位)等が影響していると考えられます(盗塁・犠打に関する記事はこちらこちらから)。

 しかし、投手関連の「運に左右される指標」を見ると、それぞれ好成績が残っており、守備が芳しくなかったにもかかわらず、被BABIPは3位(.305)、その被BABIPの影響を受けるため、運の影響が大きいとされている指標・LOB%残塁率、公式はここでは省略)も3位(73.3%)でした。

 その結果、FIP・UZR共に5位だったにもかかわらず、失点が3位となってしまいました。

 つまり、2016年は、実力はBクラスながら、幸運に恵まれてAクラス入りできたと考えられ、「2017年に突如としてチームが崩壊した」のではなく、「2016年からすでに実力的にはBクラスのチームになっていた」訳で、2017年の最下位転落は、決して予測不可能な事態ではなかったのです。

 

 

<2015年から2016年にかけての投手陣の変化>

 

 では、なぜ2016年に自慢の投手力が落ち、チーム全体の実力がBクラスレベルになってしまったのでしょうか。

 2015年から2016年にかけて、投手陣で大きく変化したのは、やはり2015年は好成績を残した、救援陣の方です。

 先発防御率が4.02から3.82に改善したのに対し、救援陣防御率は3.11から3.35に悪化しています。

 2015年の30試合以上救援登板した5投手のFIPは、以下の通りです{FIP順、()内は救援登板数}。

 

・西野投手:1.16(54)

・大谷投手:2.36(56)

・益田投手:3.03(51)

・香月投手:3.52(40)←2016年は5.79(11)でオフに戦力外

・松永投手:4.33(41)

 

 次に、2016年の30試合以上救援登板した7投手のFIPですが、以下の通りとなっています{FIP順、()内は救援登板数}。

 

・南投手:2.87(57)←2015年は1軍登板なし

・益田投手:2.91(61)

・内投手:3.11(34)←2015年は2.32(22)

・松永投手:3.21(53)

・西野投手:3.22(42)

・大谷投手:3.91(32)

・藤岡投手:4.59(32)←2015年は3.14(28)

 

 大幅に数値を落としている投手が多いのが分かります。

 救援投手は疲労が溜まりやすく、寿命が短いと言われていますが、先程登場した計8投手の、2016年時点での年齢は以下の通りとなります。

 

・西野投手:25才

・益田投手:27才

・藤岡投手:27才

・南投手:27才

・松永投手:28才

・内投手:31才

・大谷投手:31才

・香月投手:32才

 

 それ程高齢化しているという訳ではありません。

 2016年の救援陣の成績の低迷の原因は、酷使にあると考えられ、2015年のロッテ救援陣の投球回数は、リーグ2位(455回)でした。

 ただし、2015年の先発防御率がリーグワースト(4.02)だった事を考慮すると、致し方ない采配だったと言えます。

 つまり、先発陣という大きな弱点が、救援陣という長所を打ち消してしまったのです。

 やはり、大きな弱点を抱えるチームが、強くあり続けるのは、容易ではないという事です。

 

 

<2018年の展望は?>

 

 2018年の最も大きなプラス材料は、2017年途中加入の、DHのペーニャ選手が開幕から起用できるという点です。

 2017年は252打席ながら、OPS.845という、前任者のデスパイネ選手(現ソフトバンク、2017年のOPSは.859)に、勝るとも劣らない好成績を残しました

 このペーニャ選手が開幕から起用できるという点は、非常に大きなプラス材料です。

 2016年とは対称的に、不運に見舞われ、打者のBABIPが最下位(.283)になった点(2016年は.303で4位)も、2018年は改善されるでしょう。

 実力は日本ハム・清宮選手以上とも言われる、安田選手の活躍も、ロッテファンの方にとっては楽しみでしょう。

 また、個人的には、MLBヒューストン・アストロズで正三塁手を務めた事もある、新外国人のマット・ドミンゲス選手にも注目しています。

 しかしながら、まだまだチームの課題は山積みで、新外国人も未知数であり、チーム状況を改善するには、やはり若手選手達のブレイクしかありません

 セイバーメトリクスの本場・MLB経験者の井口新監督が、どの様に選手を育成していくか注目です。

 

 

 

当ブログの記事を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!!