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某プロ野球ファンのプロ野球を楽しむためのブログ!! これを知れば「超」野球通!!「セイバーメトリクス」の紹介や、野球を幅広く楽しめるコンテンツあり!!

(プロ野球を「研究する」編No.40)WARの算出で重要な「球場補正」とは?

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 お久しぶりです。です。久々の更新となり、申し訳ございません。また記事を定期的にアップしていく予定ですので、これからも宜しくお願い致します。

 今回は、

プロ野球を『研究する』編」

の第40弾として、

WARの算出で重要な『球場補正』とは?」

をお送り致します!!

 

  

「研究する」編で使用される、”奇跡の野球の分析手法”「セイバーメトリクス」とは!?>

 

 セイバーメトリクスとは、野球の戦略・戦術や競技者(選手)を、統計学すなわち「科学」を用いて分析・評価するという、今までにない斬新な手法の事です。野球の本場・アメリMLBでは、この手法を導入したオークランド・アスレチックスが、資金難による低迷から脱して常勝球団になった事等もあって、セイバーメトリクスの有用性が認められており、この手法を用いた球団運営が主流となっています。

  野球の常識を覆し、弱小球団を常勝球団に変貌させる等の数々の奇跡を起こした、いわば”奇跡の野球の分析手法”であり、これを知れば、あなたも「超」野球通です!!

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<WARの算出で重要な「球場補正」とは?>

 

 「平均的な控え選手と比較して、1年間に何勝分の貢献をしたか」を示すセイバーメトリクスの指標・WAR。その算出において重要な考え方が、「球場補正」です。なぜか先程のリンク先のページでも説明し忘れ、ずっと説明しないままでした(汗)リンク先のページでも説明を追加する予定ですが、こちらでも詳しく説明します。

 「選手を公平・公正に評価する」というのが、セイバーメトリクスのコンセプトの一つなのですが、「公平・公正に評価する」には、やはり同条件で比較する必要があります。

 例えば、以下の2つは同価値でしょうか?

・(本塁打の出やすい)狭い球場が本拠地のチームのA選手の40本塁打(500打席)

・(本塁打の出にくい)広い球場が本拠地のチームのB選手の40本塁打(同じく500打席)

 もし、B選手がA選手のチームでプレーしていたら、本拠地球場が狭いため、40本塁打以上打てる可能性が高いと考えられます。

 また、B選手は打者にとって厳しい環境の中で、A選手と同じだけ本塁打を打った訳ですから、当然B選手の40本塁打の方が価値があると考えられます。

 では、もし2選手の評価を、球場の環境抜きにして行ったとすれば、それは「公平・公正」と言えるでしょうか?とても「公平・公正」とは言えませんよね。

 しかし、実際に2選手に同じチームで1年間プレーしてもらったり、2チームの球場の環境を同じにするという訳にはいきませんよね。

 そこで登場するのが「球場補正」の考え方です。各球場のホームランやヒット等の出やすさを調べ、それを考慮してWARを修正すれば、「公平・公正な評価」が実現するという訳です。これなら、選手全員が同じ球場条件でプレーしたと仮定して評価する事ができますし、他球団の選手同士の比較も可能です。

 では、実例を見てみましょう。以下は、2016年の中日・平田選手とソフトバンク・中村選手のデータです(データを参照したページはこちら)。

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 中村選手の方が打席数が100以上多く、OPSも24ポイントも高いにもかかわらず、打撃のWARが両者共にあまり変わりません(打撃のWARを打席数で割ると、やはりOPSの低い平田選手の方が高い)。

 この要因がまさに「球場補正」です。

 平田選手は中日の選手なので、グラウンドが広く、打者不利なナゴヤドームでプレーする事が多いため、打撃のWARが、打席数・OPSの割に高くなっているという訳です(ソフトバンクの本拠地のヤフオク!ドームは、2015年からホームランテラス導入)。

 異なるチームの選手同士を比較する時は、球場の条件に注意しましょう。

 

※WARの算出に使うのは、OPSではなく、OPSをさらに発展させたwOBAという指標なので、この例の様にOPSと1打席当たりの打撃のWARが逆転する原因は、球場補正とは限りません(いつか説明しようと思います)。なお、今回のケースでは、OPSが高い中村選手の方がwOBAが上なので、やはり球場補正が原因となっています。

 

 

 当ブログの記事を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました‼