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(プロ野球を「研究する」編No.42)2018年の西武の最強打線「山賊打線」を振り返る~ソフトバンク打線と比較しながら~(個人編)

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 こんにちは!! と申します。当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。

 今回は、

プロ野球を『研究する』編」

の第42弾として、

「2018年の西武の最強打線『山賊打線』を振り返る~ソフトバンク打線と比較しながら~(個人編)

をお送り致します!!

 

 

「研究する」編で使用される、”奇跡の野球の分析手法”「セイバーメトリクス」とは!?>

 

 セイバーメトリクスとは、野球の戦略・戦術や競技者(選手)を、統計学すなわち「科学」を用いて分析・評価するという、今までにない斬新な手法の事です。野球の本場・アメリMLBでは、この手法を導入したオークランド・アスレチックスが、資金難による低迷から脱して常勝球団になった事等もあって、セイバーメトリクスの有用性が認められており、この手法を用いた球団運営が主流となっています。

  野球の常識を覆し、弱小球団を常勝球団に変貌させる等の数々の奇跡を起こした、いわば”奇跡の野球の分析手法”であり、これを知れば、あなたも「超」野球通です!!

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<西武優勝の原動力となった「山賊打線」>

 

 まず最初に述べておきますが、タイトルがソフトバンクに喧嘩を売っている様にも見えますが(笑)、全くそんなつもりはありません(笑)。

 私はあくまでもホークスファンであり、対象が贔屓のチームであっても、他チームと同じ様に、改善すべき点は指摘し、称賛すべきところは称賛するという立場を取っています(それが公平だと思いますので)。

 

 では本題に移ります(笑)。日本シリーズ出場こそ果たせなったものの、10年ぶりのリーグ優勝を果たした埼玉西武ライオンズ。その原動力となったのが、チーム得点数両リーグトップを記録した、「山賊打線」と呼ばれた打線です。

 

 2018年の西武は、1試合あたり5.54得点(143試合で792得点)を記録しましたが、これはプロ野球の過去10年・全120チームの中で、最高記録となります。

 また、得点数パ・リーグ2位のソフトバンク(685得点)には、何と100得点以上の差を付けました。

 

 前回は、そんな2018年の西武打線「山賊打線」のチーム成績を振り返りました。

 今回は、個人成績を、優勝争いを繰り広げた、ソフトバンクと比較しながら振り返ってみたいと思います。

 

 まずは、規定打席の1/2以上(規定打席は443なので222以上)打席に立った、西武の打者の打撃成績です(OPS順)。

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 次に、同じく規定打席の1/2以上打席に立った、ソフトバンクの打者の打撃成績です(OPS順)。

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OPS出塁率長打率)・・・打者にとって重要な「出塁能力」と「走者を進める能力」を足し合わせた指標。計算が簡単な上に、打者の貢献度をより適切に評価できる。

BB%・・・四球÷打席数。打者の四球率を示す。

K%・・・三振÷打席数。打者の三振率を示す。

BB/K(四球÷三振)・・・三振に対する四球の割合。数値が高い方が、三振に対して四球が多いという事なので、好ましい。

 

 OPSを見ると、ソフトバンクはネームバリューの割に、柳田選手の次が続いていない印象を受けますが、デスパイネ選手と松田選手はBABIP※に恵まれなかった事が、OPSに大きな影響を及ぼしています。

※フェアグラウンドに飛んだ打球が安打になった確率。年ごとの変動が大きく、数値の高低には実力だけでなく運も絡む。

 

 デスパイネ選手は、2018年のBABIPが.236(パ規定打席到達者中ワースト)で、2017年までの通算BABIPが.303と、明らかな不運に見舞われていました。

 松田選手も、2018年のBABIPが.256(パ規定打席到達者中ワースト3位)で、2017年までの通算BABIPが.312ですから、やはり不運に見舞われていました。

 

 両者とも長打力が注目されがちですが、内容も決して悪くなく、BB%とBB/Kは共にリーグ平均を上回っています。

 

 やはり問題なのは、上林選手・牧原選手・内川選手等のBB%の低さでしょう。

 西武はBB%が7%を下回っている選手がいませんが、ソフトバンクには4人もいます。

 BB/Kを見ても、西武はリーグ平均以下が2人しかいないのに対し、ソフトバンクは5人もいます。

 上林選手の出塁率(.315)は、リーグ平均(.325)比-10ポイントで、パ規定打席到達者29人中ワースト6位でしたし、内川選手の出塁率は、2割台を記録してしまいました。

 牧原選手は高打率がものをいって、出塁率(.341)はリーグ平均こそ超えましたが、西武のチーム出塁率(.352)には及ばず、規定打席に到達したとすれば、パ30人(牧原選手を含めて)中17位となり、出塁率でチームに貢献したとまではいきませんでした。

 これでは、西武と出塁率で大きな差を付けられて当然でしょう。

 

 

 逆に西武で内容面で目立つのは、栗山選手です。BB%14.3%は、ソフトバンクのBB%(7.5%)の倍近くあり、あまり高くない長打力を出塁力で補っていました。

 元々から栗山選手はBB%が高く、持ち味を発揮してチームに貢献しました。

 

 

<おわりに>

 

 西武はOPS.910を残した浅村選手を楽天に流出させてしまいました。この穴は非常に大きいでしょうし、2019年の西武打線がどの様に変化するか気になるところです。

 逆にソフトバンクは、本来の長打だけでなく、四球も多い完成度の高い打線(2017年は四球が1位、出塁率が西武と僅差で2位)が、2019年は戻って来るか注目です。 

 

 いずれにせよ、ソフトバンクも202本塁打を放ち、この2球団の打線が、2018年のパ・リーグを大いに盛り上げた事は事実です。2019年も強力打線でパ・リーグを盛り上げて欲しいと思います。

 

 

 当ブログの記事を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!!