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(プロ野球を「研究する」編No.45)話題の「フライボール・レボリューション」の正体とは!?

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 こんにちは!! と申します。当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。

 今回は、

プロ野球を『研究する』編」

の第45弾として、

「話題の『フライボール・レボリューション』の正体とは!?

をお送り致します!!

 

 

「研究する」編で使用される、”奇跡の野球の分析手法”「セイバーメトリクス」とは!?>

 

 セイバーメトリクスとは、野球の戦略・戦術や競技者(選手)を、統計学すなわち「科学」を用いて分析・評価するという、今までにない斬新な手法の事です。野球の本場・アメリMLBでは、この手法を導入したオークランド・アスレチックスが、資金難による低迷から脱して常勝球団になった事等もあって、セイバーメトリクスの有用性が認められており、この手法を用いた球団運営が主流となっています。

  野球の常識を覆し、弱小球団を常勝球団に変貌させる等の数々の奇跡を起こした、いわば”奇跡の野球の分析手法”であり、これを知れば、あなたも「超」野球通です!!

セイバーメトリクス入門シリーズ カテゴリーの記事一覧 - プロ野球FUN

 

 

<はじめに>

 

 巷で話題となっている新しい野球理論「フライボール・レボリューション」

 野球ファンの方なら、一度は耳にした事があるかも知れません。

 今回は、この「フライボール・レボリューション」についてお話したいと思います。 

 

 

<「フライボール・レボリューション」とは!?>

 

 「フライボール・レボリューション」とは、野球の打者に関する理論で、「フライを打った方が、チームの得点が増える」という理論です。

 セイバーメトリクスと密接な関係があり、やはりセイバーメトリクスの本場・アメリカから日本に持ち込まれました。

 

 従来日本では、野球のルール上、ノーバウンドで打球を捕球されればアウトになるという事で、打球を転がす(ゴロを打つ)のが良いとされていました。

 「フライボール・レボリューション」は、これとは全く逆の理論です。

 

 では、「フライを打てばチームの得点が増える」根拠は、どこにあるのでしょうか。

 

 

<「フライボール・レボリューション」の正体>

 

 「フライボール・レボリューション」と密接に関わるのが、「OPS」(出塁率長打率)という指標です。

 OPSは、打者にとって重要な「出塁能力」「走者を進め、還す能力」を足し合わせた指標で、計算が簡単な上に、打者の貢献度をより適切に評価できるという事で、セイバーメトリクスの本場・アメリカでは重宝されています(詳しくは、以下のリンクをご覧ください)。

(プロ野球を「研究する」編No.1)セイバーメトリクス入門①~「打率」で打者を評価するなんて時代遅れ!? 打者評価で重要な指標はこれだ!!~ - プロ野球FUN

 また、OPSの有用性の高さも実証されています。

(プロ野球を「研究する」編No.2)セイバーメトリクス入門②~野球で得点力を上げたいならこれを重視せよ!! "奇跡の打撃指標"「OPS」の有用性を確かめる!!~ - プロ野球FUN

 

 要するに、「チームの得点数を増やすには、OPSを上げる事が有効」だという事です。

 そして、OPSを上げるのに有効なのが、「フライボール・レボリューション」なのです。

 

 OPS出塁率長打率を足し合わせた指標ですが、「フライボール・レボリューション」は、どちらの指標にも効果をもたらします。

 

 最初に効果が出るのは長打率です。長打率の公式は、以下の通りです(長打÷安打でも、長打÷打数でもありません!!)。

 

長打率=塁打※÷打数

※単打×1+二塁打×2+三塁打×3+本塁打×4

 

 やはり、本塁打等の長打が増えれば、長打率が上がります。

 また、本塁打等の長打を打った方が、走者がより先の塁に進み(打者自身=打者走者も含めて)、走者がホームに還りやすくなるので、長打を多く打つと、チームの得点が増えます。

 

 そして、本塁打等の長打を打つには、やはり「フライ」を打つのが効果的です。

 少なくとも、ゴロでホームランを打つのは、ほぼ「不可能」です(ランニング本塁打は滅多に出ないし、ゴロのランニング本塁打は、なおさら出ない)。

 ホームランを打つには、打球を打ち上げ、フライを打つ必要があります。

 二塁打三塁打にしても、一塁線・三塁線を破る当たりでなければ、ゴロで打つのは困難です。

 以下は他サイト様のページですが、データで見ても、フライが長打率向上に重要だという事は、一目瞭然です(フライ打球の長打率は、ゴロ打球の長打率より圧倒的に高い)。

【打撃特集1】上から叩くな!新しいスイング理論 | Baseball Geeks

 

 そして、長打力が向上すれば、当然相手バッテリーは勝負に慎重になりますので、四球が増え、出塁率も向上するという訳です。

 

 以上の話が、「フライを打てばチームの得点が増える」根拠であり、「フライボール・レボリューション」の正体となります。 

 

 そして、この「フライボール・レボリューション」の登場により、打球を打ち上げるのに適した「アッパースイング」が注目され始め、従来のゴロ狙いの「ダウンスイング」が良いという常識も覆されつつあります。

 

 

<おわりに>

 

 あくまでも「フライボール・レボリューション」は、チームの得点を増やすという「目的」を達成するための「手段」に過ぎません。

 2017年以前の巨人・丸選手の様な、長打力が際立っていなくても、四球が多くて出塁率が高く、OPSが高いという打者も存在します(マネーボールで登場するハッテバーグ選手もこのタイプ)。

 

 「フライボール・レボリューション」に限りませんが、指導者は選手にヒントを与えるだけに留め、選手がそのヒントを基に、自分で考えて行動するというのがベストでしょう。

 最終的にはそれぞれの選手のOPS等が上がり、チームの得点が増えれば良い訳ですし、選手が自分で考えて行動した方が、それぞれの選手に合った方法が身に付くはずです。また、選手の考える力も伸びるかと思います。

 

 その一方で、「フライボール・レボリューション」の有効性が証明された事により、「ゴロが良い、フライはダメ」という常識が崩れたのも事実です。

 

 どんな事にも言える事ですが、「常識を疑う事」は重要で、「常識」が間違っているという事も、今回のお話が示す様に、多々あるのです。

 常識通りに行動すれば、必ず成功するとは限りません。その常識が間違っていれば、必ず失敗します。

 そして、野球は日々変化し、それを取り巻く人々も変化し、進化しているのです。

 

 野球指導者の方は、その事を理解していただき、野球界の発展のために、選手を正しく育成していただきたいと思います。

 

 

当ブログの記事を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!!